お客さまの声

2023.11.21

採用・人材育成のコツ~これから求められる組織づくり~

社会保険労務士法人総合経営サービス 肥後労務管理事務所 代表社員平井俊輔先生

先般、社会保険労務士法人総合経営サービス肥後労務管理事務所代表社員の平井俊輔先生に「採用と人材育成のコツ」をテーマに、みらいビジネスラボ(以下、MBL)主催セミナーにご登壇いただきました。今回はその際お話いただいた内容についてご案内いたします。

肥後労務管理事務所さまでは毎年10名以上の採用を行われています。また現在(セミナー開催時点)の内定者は7名、そのうち1名は新卒の方も決まっています。はじめに採用活動がうまくいっている3つのポイントについてお話をいただきました。

①補充ではない採用
退職者が出てから採用活動をするのではなく、計画的に行うことで組織にフィットする方を採用できている。昨年「PMVV(パーパス・ミッション・ビジョン・バリュー)」を設定し、それに基づいた人材の選考を実施することで、組織に共感していただける人材の採用ができるようになった。

②採用担当者の任命
採用担当者を置くことで求職者の方に社内の雰囲気を感じてもらえたり、質問がしやすい場を作ることができた。また採用担当者より、採用活動に関する新しいアイデアや提案も生まれてきた。

③求職者に選ばれることを意識した面接
売り手市場の現在、こちらが選ぶだけではなく、選んでもらうことへの対応も必要。選ばれるための環境づくりや事務所のアピールポイントをまとめて求職者へ伝えることも、人材の定着に繋がっている。

次に、肥後労務管理事務所さまでの人材育成についてもお話いただきました。過去に幹部候補として考えていた新卒入社の方が2年程で退職してしまったということがあり、この業界の良さそしてどのように成長ができるかという点を周知しないと、同じことを繰り返してしまうという危機感がきっかけとなっています。業務で必要な研修などはこれまでも実施していましたが、さらにスタッフの皆さまが自由に学べる選択肢を広げたいという考えのもと、MBLも活用いただいています。

現在は月に5時間まで就業時間内として自由に受講ができ、その際に発生する受講料も事務所が負担する取り組みを行っています。また受講後は報告書を提出し事務所内で共有することで、スタッフ間の刺激にもつながっているとのことです。

MBLではスタッフの皆さまの受講履歴をデータで確認することもできるため、どのスタッフが今どんなことに興味があるのかを知ることができ、面談時の話題のひとつにもしていますとお話いただきました。その他定着に向けたメンターの設定や定期的な面談の実施、また日頃からこまめな情報共有(新規案件決定などの業務に関わることから、事務所として今何を大事にしているかなどについて)を実施されています。

今回平井先生にお話いただいた中で「やむを得ない退職はありますが、退職するときはみんな半年から1年前には話してくれるのが自慢です。」とおっしゃっていたのが印象的でした。採用活動でいかに組織に共感してくれる人材を採用し、成長を支援する体制や事務所内の状況を包み隠さず伝えるコミュニケーションによってスタッフの皆さまが同じ方向を向き業務に取り組むことができているため、そのような環境が作られているのだと感じました。

最後に今回セミナーにご登壇いただきました平井先生に心よりお礼申し上げます。
誠にありがとうございました。