コンサルタント解説
2020.04.20
個人の「成長責任」と会社の「育成責任」
「馬を水辺に連れて行けても、水を飲ませることはできない」という
ことわざがありますが、社員の育成についても、同じことが言えます。
すなわち、社員の成長意欲が乏しいのに、いくら会社側が研修をやり、キャリア支援を行ったとしても、大きな効果が必ずしも見込めるとは限らないということです。
このため、社員の育成については、車の両輪のように、個人の「成長責任」と会社の「育成責任」の両方が、会社の目指す方向へうまく回転させることが重要になります。
そこで、社員が仕事に対する意識を高め、社員自ら成長する意欲を持ってもらう仕掛けづくりが大切になります。
実務的には、社員が日々の成長を実感し、自分が成長するメリットを感じ取れ、それが会社に認められること。
また、会社側は、社員に夢やビジョンを語り、その実現に向かって行動しながら、
仕事を通して「ヒトとしての成長」を社員に実感してもらう。
このような風土をいかに作れるかが、人材育成の成否を分けると思われます。