コンサルタント解説
2020.07.15
OJTで十分?
お客様との会話で、このようなお声をいただくことがあります。
「人材育成はOJTが一番実践的だから、OJTで十分!」
OJT(On the job Training:職場内研修)とは、上司や先輩社員などの指導者が、職場で実務に即した形で知識や技術を教えることを言い、メリットとしては「即戦力を育てられる」 「安価(無料)である」といった点が挙げられます。
確かに、会社で確実に必要とされる知識や技術を、会社の業務を熟知した指導者が教えることになるOJTは、実践的であることは間違いありません。
しかし、OJTは業務の最中に行うことになるため、業務全体を体系的に学ぶことは難しいです。また、今の自社が有していない知識や技術を身につけることは、OJTでは不十分です。
上記のような教育ニーズがあるのであれば、Off-JT(Off the job Training:職場外研修)が有効であると思われます。
その中でも、自社の業務全体を体系的に学ばせたいのであれば社内集合研修が有効であり、新たな知識や技術を学ばせたいのであれば外部研修が有効です。
社員教育を行うにあたって、社員の将来像を見据え、教育の目的を明確にした上で、有効な手段(OJT、Off-JT)を選択することが重要です。