コンサルタント解説

2021.02.01

人が変わるまでの3つの壁

「従業員の意識や行動を変えたい。」

こう思ったことがある経営者・管理職の方は多いのではないでしょうか?
そのためのアプローチとして、指示を出す、制度を作るなど様々なものがありますが、受け手側(指示を受ける側=変化を期待されている側)の心理状況を考慮することも大切です。

一般的に人が変わるまでは「3つの壁」があると言われています。

①快適から恐怖への壁
人は無意識的に日常的な行動、思考パターンに安全性を感じる生き物です。つまり、いつも通りにしていることを快適に感じるのです。いつもと異なる行動をすることに、違和感・恐怖感を感じます。まずその壁を乗り越えることが変化への第一歩です。

②恐怖から学びへの壁
違和感・恐怖感に思い切って飛び込んだものの、その中で「学び=気付き」を見出すのは至難の業です。その中で辛抱強く、粘り強く、自分にとっての気付きを見出すことができるかが二つ目の壁です。子どもの頃であれば、その気づきをサポートするのが親や先生だったりするのです。

③習得から成長への壁
やっと気づきを得たとしても現場で活かせなければ意味がありません。試行錯誤を繰り返しながらその気付きを「実力・能力」へ変えていくことが必要になります。ここが三つ目の壁です。

人材育成、特に行動変容を求める場合、人がこのようなプロセスを経て変化していくことを踏まえ、周囲が適切なタイミングでサポートすることが効果的です。