コンサルタント解説
2020.12.15
何のための人材育成?
コンサルティングの現場で、経営者や経営幹部の方とお話をする中で、「うちの会社は若い人が育っていない」「そもそも優秀な人材が入社してくれない」など、若手社員の成長・育成に関するお悩みや不安に関する話題を扱う機会が増えたと感じています。
ところが、「具体的にどういう人材に育って欲しいのですか?」「どういう資質を持った方に入社してほしいのですか?」という質問をすると、”うちの業務をしっかりこなしてくれる人”というような抽象的な答えが返ってくることも少なくありません。
若年人口の減少により、採用の難易度が高まった今だからこそ、3カ月後までには●●が出来るようになる、1年後までには■■が出来るようになるなどの”スキルマップ”の作成や、入社して欲しい人材の明確な定義付けの実施など、受け入れる会社側の育成・採用の土台づくりの重要性が高まっているのではないでしょうか。
人材育成に限った話ではありませんが、”そもそもこれって何のために?”という質問は、本来の目的に立ち返り、効果的なアクションを実行するために有効な質問です。
人材育成に関しても、”そもそも何のために人材を育成したいのか?”という原点に立ち返ることで、若手社員に求めるスキルや資質に関して何らかの示唆を得ることが出来るのではないかと思います。