コンサルタント解説
2020.07.02
フィードバックは「プロ・コン」で
Pros&Cons、という言葉を聞いたことはありますか?日本では「プロ・コン」と言うことが多いでしょうか。長所・短所、メリット・デメリット、という意味で使われます。
フィードバックは『Pros&Cons(プロ・コン)』で。フィードバックするときは「よかった点」と「改善点」を必ずセットにするとよい、ということです。
例えば、上長が、部下の作業に対してフィードバックする場面。ついつい「改善点」ばかりを指摘していないでしょうか。
「よかった点」というのは、上長にとっては「できて当然」だったり、なんとなく「言わなくても認識されているもの」などと思われがち。ですが、はっきり言わないと、何がよかったのか、相手に伝わりません。また、「改善点」ばかり挙げられると、言い方によっては、「自分の仕事が認められていないのかな」と部下のモチベーションダウンに繋がることも。
また、例えば、グループワークで、お互いフィードバックしあう場面。相手に遠慮して「よかった点」しか言わない人が見受けられたりします。しかし、「改善点」も指摘することは、より相手の成長のためになります。
当たり前のことだと思われるかもしれません。しかし、実際には、「よかった点」しか思いつかない、「改善点」ばかりが目につく、という局面も少なくありません。
とくに、自分の仕事について振り返るとき。楽観的な人は、うまくいったことの余韻に浸ることが多いかもしれません。逆に、自分に厳しい人は、至らぬ点ばかりを反省しがちです。成功したとき、失敗したとき、それぞれどちらかに偏る傾向が強いのではないでしょうか。
「よかった点」と「改善点」、常に両方提示することは、意外と難しいことだと思います。そこで、『Pros&Cons(プロ・コン)』というフレームワークを自分の中に持っておくと、両軸でフラットに物事を見る意識づけになります。
フィードバックは『Pros&Cons(プロ・コン)』で。今日からぜひ実践してみてください。